倫理研究所の富士高原研修所 経営者倫理セミナーに4度目の参加です。
こちらの心の持ちようで感じ方が、また違いました。

問題は理想と現実のギャップ
感謝は最高の気力
子供の寝姿に手をついて感謝  最も親しき神々は子供
“六愛語” 大変だったね。良かったね。えらかったね。しっかり。大丈夫。よくやった。 最高の愛語は「どうぞ、お幸せに」


(社)倫理研究所 富士高原研修センター
山口 健次センター長

『わたしを見つめてください』

あなたがわたしのお父さんなら
赤ちゃんのわたしをじっと見つめてください。
そして微笑んでください。
それだけでいいんです。
わたしの小さい体の中で
勇気と愛の種が
大きくふくらみはじめます。
あなたがわたしの未来を
照らしてくれるから
わたしは今日も安心して
おっぱいをたくさん飲んで
すやすやと眠れます。



あなたがわたしのお父さんなら
わたしとたくさん遊んでください。
おふろに入り 泡いっぱいのタオルで
わたしの体を洗ってください。
言いつけが守れたら
「えらいなぁ よくできたね」と ほめてください。
ひどいわがままを言ったら やめなさい!
ときっぱり言ってください。
だから けっして
どなったり たたいたりしないで!
だってあなたは
正しい生き方を教えてくれる
たった一人のお父さんだから。
お父さんがわたしをみとめてくれるから
わたしはじぶんの道を
見つけはじめることができるんです。



あなたがわたしのお父さんなら
思春期のわたしを
注意深く見守ってください。
努力したくても できないとき。
何度チャレンジしても だめなとき。
そして 独りぼっちになったとき。
元気なときも 心を閉ざしているときも
同じように見守って下さい。
苦しさに耐えて出かけるわたしを
わたしの背中が見えなくなるまで
見守ってください。
いざというときは
お父さんが助けてくれる。
そう思うたびに 力がわいてきます。
お父さんとお母さんを支える
わたしになれると
信じることができます。



わたしが母親になっていたら
どうぞ この子を抱っこして下さい。
膝に乗せて絵本を読んであげてください。
肩車したり お馬さんになって
遊んであげてください。
泣きべそをかいたときは
「だいじょうぶ いい子だ」
と言って
優しくはげましてください。
そして
幸せに包まれたわたしの笑顔を見て
祝福してください。
そのとき わたしの家族が
すべての存在から 祝福されていることに
気づけます。



わたしがあなたの年老いた母親なら
わたしの腕にそっと手を置き
微笑みながら
語りかけてください。
わたしの話を最後まで聞いてください。
愚痴をこぼしても
同じ話を繰り返しても
わたしの手を握り わたしを見つめて
優しくうなずいてください。
もし わたしが話せなくなったら
そのときは あなたの嬉しかったことを
いっぱい聞かせてください。
あなた達の 幸せな顔を
わたしの魂に刻んでおきたいのです。
それがかなえば
長かった人生のすべてを受け容れられます。
この世に生まれ これまで生きてきたことに
心から満足できます。



わたしが一人では動けなくなった父親なら
つらかったことも 悔しかったことも
何でもわたしに 吐き出してください。
わたしは充分に幸せな人生を
生きてきました。
失敗もしたし
苦労もかけました。
だからどんな話でも
今は 素直に聞くことができる。
愛しいあなただから わかってほしい。
たとえ話せなくなったとしても
最後まで あなた達を見つめ
あなた達の役に立ちたい。
どうぞ 役立ちながら魂の故郷に
わたしを旅立たせてください。